皆さまこんばんは。今回はスタミナロースかつプチリニューアルのお知らせです。
スタミナロースかつは、クックファンがOPENした2000年からずっと続いているオリジナルメニューです。
生のニンニクとネギをお肉の間に挟み揚げます。蒸し焼き状態になったニンニクはガツンとニンニクの風味が残る、一部のスタミナファンの方には支持をいただいてますし、店主の私が一番大好きなとんかつでもあります。
昨年、そのスタミナロースかつの冷凍通販も始めました。私達はこの「ササる人にはササる」このちょっと特殊な、でもうんまいとんかつを、皆さん喜んで食べてくれる
・・・と思ってました。
でも、冷凍とんかつの常連様から、お叱りをうけてしまったんです。
・ニンニクやネギまで火が通らない
・味も全然肉となじまず、むしろ肉に味を殺している感がある
ショックでした。気に入って頂いて何回も利用してくれているのに、期待を裏切ってしまった💧
何がいけないのか、どこが原因なのか、即担当スタッフと冷凍庫に保管してあった冷凍スタミナロースを数枚試食しました。
確かに、ご指摘のような状態になったものがありました。
おかしい・・・
試作時はそのような状態にはならなかったのに。行程上の違いといったら
◎試作時→急速冷凍してからその直後に試食していた。
◎今回→急速冷凍後、しばらく冷凍保管していたものを試食した。
この２つしか思い浮かびません。でも、
【急速冷凍直後と、しばらく冷凍保管したものは、出来上がりに差が出る可能性がある】
そう仮定し、肉の間に詰める生ニンニクと、生ネギを、予め少し長めに素揚げしてみました。
すると・・・
今まで「どうよー！ニンニクガツンと来るだろー！」と主張していたニンニクが、柔らかく、ほっこり甘くなりました。
これはこれで美味しい。ニンニクのカドが取れまくって優しさが増している。でもネギの香味がとれてしまって、甘みだけが強調されてしまっていて、私達の考える「スタミナロース」からはかなり遠くなってしまいました。
そこからは冷凍とんかつ担当者は、冷凍とんかつ開発時を思い起こさせるような「試作→試食→試作→試食」を繰り返して、ベストな素揚げのやり方を見つけ、本日最終試食を行いました。写真は急速冷凍後、冷凍保管して、解凍温めしたものです。
何枚も同じ解凍方法を行いましたが、ニンニクは生っぽくはなく、柔らかすぎず、強すぎる刺激のカドはとれるものの、風味はきっちりと残る。そんな状態に仕上がりました。
21年間、このニンニクのガツンとした感じが美味しい。と信じて疑わなかったスタミナロースかつ。
でもよくよく考えれば、スタミナロースはクックファンのメニューの中では
ダントツにトンガリすぎていました
好き嫌いがものすごくハッキリするとんかつだと思います。もちろん、それでも良いのかもしれません。
でも、今回気づいたのは、トンガッた商品でも、そのカドを少し丸くしてあげることで好きになってくれる人の幅が広がる可能性がある。
そう、例をあげれば、当店の満足かつカレーは、ちょっと最初はフルーティー過ぎるかもしれないけど、そのうち適度な辛さでとっても美味しい。
ちょっとトガッているけど、食べすすめるとクセになる。そんな商品にスタミナロースも昇華させてあげたい。こんなイメージで♪
今回お叱りを頂いた冷凍とんかつの常連様の指摘がなければ、このまま突き進んでいたでしょう。
本当にありがたいご指摘でした。この場を借りて心から御礼申し上げますm(_ _)m
色々気づかせてくれてありがとうございます！
という訳で、明日1月27日より、水戸店、大洗店のスタミナロースかつをプチリニューアルをさせていただきます。
今までのスタミナロースより、少しだけ丸くなった、でもニンニク好きにはたまらない美味しい美味しいスタミナロースを是非お召し上がりくださいませ💪😁
モチロン今までの「ガツンと来るスタミナロースの方がいい！」という方は遠慮なくお申し付けください。今まで通りのバージョンでお作りします。
～いばらきの旨い牛かつと、とんかつを通じて、皆様が喜ぶ事にチャレンジしていきます～
