クックファンでは主に茨城県を中心とした国産豚を使用していますが、銘柄豚も取り扱ってます。今断然人気なのが『筑波山もち豚』なのですが、ココ最近茨城町で何やら美味しい豚さんを育てているとの情報をいただき、当店の副店長、調理長と行ってまいりました!
余談ですが、私たちは、銘柄豚を仕入れる時は、最低でも生産者の方にお会いして、豚に対する思いを伺っています。今まで北は岩手、南は鹿児島まで色々な豚さんと生産者さんに会ってその思いを伺ってきました。
それは、スタッフも単なる商品としての「とんかつ」ではなく、生産者さんたちの熱い思いと、豚さんの命を頂いている。それを通じて私達のとんかつが出来上がってるんだ。という感謝の気持ちを自然に持ってもらいたいから。
今回の生産者さんが育てている豚さんは『和之家豚 八十八(わのかとん やそはち)』
八十八!?これを縦に並べると何という漢字になりますか?そう「米」なんですね。
この豚さんは肥育期(出荷前)になると地元で取れた飼料米を食べるんです。米を食べるとどうなるのかって?
これは私の感想ですけど、とにかく脂身がアッサリとしています。肉質もとてもやわらかい。私、今までは結構「パンチの効いた豚肉」を求めて銘柄豚を探していました。(ここで言うパンチのきいたというのは、豚さんらしい独特の薫りや食感の事)
ただ、最近では自分もそれなりの歳になってきて思ったことは、ガッツリ堪能するより、スルスルっと飽きることなく食べられるお肉を好んできた。ということ。
うちで取り扱う国産豚肉は、頻度を多く変える植物油との相性も良く、結構スルスル食べられるのですが、この和之家豚八十八はそれを凌ぐ「アッサリ感」それでいて肉の旨味もきちんとあって美味い!
そして、何より多分にもれずここの生産者さん(和家さん)もこの和之家豚に対して、抜群なる愛情をもって接しているということ。
何でも奥様は、子豚の世話に入ると、かかりきりになってしまい、ずっと豚舎から出てこなくなるとか♪
豚さんは基本とても臆病で、それでいて好奇心旺盛。私の経験では豚さんに近づくと、必ず全員一度「バッと」逃げて、しばらくすると寄ってくる。
それがここの豚さんは、最初からグイグイと寄ってくる。そこからも、ここの豚さんが愛情をたっぷり注いで飼育されてると伺えます。
うちの副店長が見学中にポロリと言ってました。
「こんな可愛くて、遊んでくれ!とばかりに寄ってくる豚さんを食べてしまうなんて可哀想な気持ちにもなってくる^_^;」
和家さん(生産者)さんは、「私達が生きていくためには、どんな食品でも必ず命を頂いているんです。だから私たちはこの子たちに、とにかく元気に育ってもらって、皆さんに美味しいと言ってもらえる豚を育てていきたい。それがこの子たちへの感謝の気持ちの現われの一つなんです。また、豚の飼育数をいたずらに増やしたりはせず、のびのびと育ってもらえるように調整しながら育ててます。」とおっしゃってました。
そんな愛情がたっぷり込められた和之家豚は、父豚、母豚の管理も極限られた頭数で育てられ、常に元気な豚に育ち、余計なワクチンなども投与しなくなったそう。
もう私からすると期待大の豚さんです。
現在予定では10月を目処に新メニューとして取り扱わせていただければと考えています。
和之家豚八十八・・・
とんかつ店では初の登場らしいです。皆様ご期待ください♪